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音楽で診断する「素顔の自分」

更新日:2022年2月24日



ひとり一台以上のコンピュータを所有できる時代が来てから、自宅に持ち帰えるサービズ残業が当たり前になっているようです。子供の学校のPTAやボランティアなどの事務的業務も、一般の仕事並みに責任が課せられてしまうと聞くことがあります。


職場のため、家庭のため、子供の学校のため、気がついたら週末が外部のタスク漬けで終わってしまうことはありませんか。自分ビジネスを立ち上げてたばかりで、寝る間も惜しんで働きたいのならわかります。しかし、あなたの人生の楽しみを犠牲にしてまで頑張らなくても良いのです。


冷蔵庫の扉に貼ってある「夢の引き寄せボード」には、住みたい部屋や行きたい場所の写真、一緒に過ごしたい人、そして願望などのリストが書かれているかもしれません。ワクワクしながら自分の夢を書き出してみたのに、叶っているのは半分にも満たないのは何故なのでしょうか。


あなたは会社の社風に従って働き、プライベートな時間も仕事上の勉強に当てているかもしれません。仕事だから楽しくなくて当たり前、帰宅して休んだら次の日も仕事に行って、気力も体力も使いきって、また疲れることの繰り返しに疑問を感じていませんか。


大人であれば誰でも、良識のある人間でありたい、高い評価を得たいと思っています。しかし、あなたの人生のプロジェクトを、ないがしろにする必要はありません。


自分を幸せにしないまま、引き受けた仕事だけを一生懸命こなしていると、精神的にも肉体的にも疲労が溜まります。余力が残っていないので、趣味や夢の実現にかけられる時間があっても、「さあ、やろう!」と、心が躍動しなくなってしまうのです。


ついつい他人軸で動いてしまう自分にストップをかけて、強制的に自分軸を取り戻し、週末の4時間とか、1日のうち30分でも良いので、好きなことをして幸せを感じて下さい。幸せとは人生を楽しむことです。高給取りでも、美人でも、格式高い家柄に生まれたとしても、魂の望みを実現しなければ幸せだとは言えません。お金が稼げることや、美人でモテることや、育ちの良さのが悪いのではなく、それら特権を維持するあまり、幸せに生きられない人も多いのです。日常では、優秀な職員として、良い家族の一員として、真面目なコミュニティメンバーとして、他人軸のペルソナを演じるあまり疲れ果てないで欲しいのです。


ペルソナとは心理学用語で、社会の中で演じている役割りです。学校の教師であれば、尊敬されるよう規律正しく振る舞うと言うような暗黙のルールを守っている個人の側面です。もちろんペルソナがあるからこそ、社会的な秩序を乱さず、大人としての責任を果たせるのです。100パーセント自分軸で生きていたら、わがままだと思われやすいのは確かです。


大切なのは自分軸と他人軸のバランスを保つことです。どちらかと言うと他人軸が8割を占めているのなら、もっと自分軸の割り合いを増やして下さい。自分軸と他人軸の見分け方は、タスクに対してワクワクするかどうかです。これをやったら嬉しいと思えることが自分軸の望みです。


自分軸と他人軸のバランスは音楽を聞いて調整する


それでは、どのように魂を呼び起こして、自分の渇望を達成するマインドを手に入れたら良いのでしょうか。イギリスのBBCラジオ番組デザートアイランドディスクスが行った調査をヒントに、自分自身へ究極の質問をする方法があります。このように問いかけてみて下さい。


もしも無人島に行くとしたら、どの音楽アルバムを持っていきますか?


誰にも会えなくて、一枚の音楽アルバムだけが心の友になるシチュエーションを想像してみてください。デザートアイランドデスクスが80名のゲストに同じ質問をしたところ、ほとんどの人が10代の頃の重要な出来事と関連した音楽アルバムを選んだそうです。


何故その音楽アルバムを選んだかと言う質問の回答は主に3つあり、


「⑴大事な人との記憶が結びついている」

「⑵ある瞬間のイメージを思い出す。」

「⑶その曲が人生を変えてくれた。」


などでした。


私たちは、自分の性格とかアイデンティティと結びついている曲が好きになる傾向があります。特に多感な若い時期に「自分はこう言う人間だ」と言うアイデンティティが決まると言われています。純粋で、ストレートで、自分の夢に疑いがなかった頃に好きだった音楽こそ、その人の生涯にわたって聞き続けたい音楽となるのです。そして人生でつまづくことがあったときに、なぐさめてくれたり、勇気を与えてくてたり、心の疲れや汚れを振り払ってくれる存在となるのです。どんなに孤独さを感じていようが、本当のあなたを知ってくれている存在のように、聞くだけで守られている感覚を受ける音楽アルバムは、誰にでも一つ以上あると思います。


もしも今、微笑みを忘れて人生に立ち止まっていたら、多感な時代を振りかってみてください。そして、その時に心に響いた音楽を聴いてみましょう。プロの音楽療法士が推薦する音楽よりも、今のあなたの心に染みることでしょう。


そして思い出して下さい、夢見ることが、どんなに精神を成長させて、思い切った行動をとらせてくれたでしょうか。その原動力は、あなたの中にあったのです。


しかし思い出の音楽が無いと言う場合は、写真や絵画の視覚から、香水やアロマの臭覚から、氷や毛布の触覚から、飲み物や食べ物の味覚から、元気を受け取ることは出来ます。五感に心地よい刺激を与えると、あれこれ考えて悩んでいたことが軽減され、前向きな気持ちになれます。



ロンドンの一流シェフが愛した音楽


わずか26歳のときに、ミシュランの星を獲得した一流シェフのマーカス・ウェアリングさんは1970年生まれです。イギリスのBBCラジオ番組デザートアイランドディスクスのインタビュー中で、無人島に持っていきたい一曲の音楽はビージーズの「愛はきらめきの中に/How Deep Is Your Love」と答えていました。1977年に発表されたポッフスですが、その後80年代から90年代にかけて愛されてきたヒット曲です。マーカスさんは11歳から両親の仕事を手伝い、18歳からはロンドンで格式あるレストランの厨房で下積みを始めました。その頃に流行っていた爽やかな曲調が、ティーン時代の貴重な思い出と結びついているのだと思います。





無人島に持参したいほど好きな曲で、冷めた心に情熱を注ぎ込もう


責任を持って仕事をこなし、まわりから頼られ、それに答えて一生懸命に対処する頑張り屋さんにエールを贈ります。あなたは十分に社会貢献しています。しかし、あなたの夢を後回しにする必要はありません。幸せとは、楽しんで生きることです。

他人軸モードの仮面を外せないとき、あなたの思い出の音楽を聴いて下さい。緊張した表情筋が緩み、微笑むように瞳が輝いてくるはずです。自分軸モードへ切り替わった心の軽さの中に、誰にも邪魔されない聖域があるのです。



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