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手放すと叶う夢のカラクリ


手放すと叶う夢のカラクリ
手放すと叶う夢のカラクリ

1年前に職場を離れた友人が、あるとき小説家デビューして、テレビ番組のインタビューを受けている映像を見たら、驚きと羨望が入り混じって言葉を失うと思います。


思い起こせば、一緒に残業した帰り道、飲みに行こうと誘ったのに、早く帰宅したいと断られたことを思い出しました。「家で彼氏が待ってるとか?」と冷やかしてみたところ、「私、小説を書いているのよ。」って言われ、冗談だと思って大笑いした記憶が甦ります。


夢物語だと思っていた会社の同僚の夢が、本当に実現されたとき、自分はと言うと、1年前と同じ職場で同じ給料、同じような毎日で、更に愚痴が多くなっていたとしたら、惨めな気分になるでしょう。


こんなとき人間は、必死に言い訳を探します。「彼女って社内の習慣に従わないで自分勝手だった」とか、「仕事を辞めても食うに困らない社長の娘だから自由があった」とか、本人が努力をして成功したことを素直に賞賛できないのです。もちろん、表向きは笑顔で褒めていたとしても、心の中はジェラシーでいっぱいです。

 

多かれ少なかれ、私たち人間は、常に誰かと比べながら、落ち込んだり、優越感を持ったりします。小さな頃から学校で優劣をつけられ、社会に出ても評価制度が中心の世の中に住む私たちは、自分と他人を比べ合う癖を身につけてしまってから、仕方のないことだとは思います。

 

その上、真面目な人ほど、苦しい思いをしがちです。

親の言うこと、先生の言うこと、上司の言うことを率直に受け入れて、気に入られようと自分を犠牲にしてきにも関わらず、神様は私に、ご褒美も与えてくれないと悲しみにくれることはありませんか。

 

しかし、羨望も、欲望も、優等生でいることも、有名になることも、お金に困らずに生きることさえも、何の意味も無いと知ったら、気持ちが楽になるはずです。綺麗なマンションに住むこと、憧れの人と結婚すること、高齢まで美貌を保つことは、並々ならぬ苦労の積み重ねかもしれませんが、それらもまた幻想が表面に現れただけの事象に過ぎなければ、もっと身体をゆるめて、人生のプロセスを楽もうとするでしょう。


綺麗な漢字の詩文に癒される

 

東洋に古くから伝わる仏教の経である般若心経には「色即是空(しきそくぜくう)」と言うフレーズがあります。訓読文にすると、「色はすなわちこれ空(くう)」と読み、「すべては幻で、そこにあって、そこには無く、私たちの身体も心も存在しない。」と言う意味になります。


実は現代の量子力学でも、この世にある全ての物質は、形があるように見えても、素粒子の集合体であり、空間だらけのスカスカ状態で、最小単位にしたときにゼロとなり、そこには実体が無いと報告されています。

 

この世で起こることや形あるものは、人々の心の投影であり、よくよく極小の単位まで見ていくと、そこのは何も無いと言う思想は、般若心経や量子力学の他、奇跡のコースやタオ思想、映画マトリックスにも共通しています。

 

そして「色即是空(しきそくぜくう)」の後には「空即是色(くうそくぜしき)」と続きます。空間だらけのスカスカ状態で実体の無い世界だからこそ、あらゆる姿形に変化ができ、あらゆるものとして生まれることが出来ると言う意味です。

 

「色即是空」と「空即是色」をセットにすると、自分の見ている幻想に執着しないで、あらゆるものは空(くう)から生み出されると言うメッセージが読み取れます。


インドを起源としてチベットや中国を渡り、262文字の漢字からなる般若心経には、1文字ごとに深い教えがあります。漢字が苦手な現代人として要約すると、何事にもクヨクヨしないで、煩わしさを消してから、純粋な意図で描いた夢のみ実現可能であり、しかし叶った夢でさえ、手に入れたモノでさえ、幻想であると言うことです。


Lofiサウンドで聴く般若心経

 

すみません、般若心経なんて馴染みがないかもしれません。でも大丈夫です、落ち着ける軽いビートに乗せて般若心経を歌う僧侶、薬師寺寛邦さんの歌声を聞いてください。薬師寺さんの音楽に入り込むごとに、心配事が洗い流され、心静かに清潔な精神になっていくのを体感できるはずです。SpotifyやYouTubeで「薬師寺寛邦」「キッサコ」「般若心経」などのキーワードで検索してください。



チルアウト音楽、Lofiビートのカテゴリーに属する現代版の般若心経を聞くと、一緒に歌詞を唱えてみたくなるかもしれませんので、般若心経全文と読み方を8ビートのリズムに合わせて記しました。



※    般若心経のフレーズごとに色分けしています。

※    すべてE音で記していますが、単音で唄うと言う意味です。



写経のような採譜プロセス


音楽を学んだ方ならパッと見て簡単そうに見える譜面ですが、漢詩と読み仮名を当てはめて採譜するのに3日間も費やしてしまいました。


音楽クリエイターの好奇心から、どうやって般若心経を譜割りしているのか知りたい気持ちと、音楽的に一緒に歌ってみたいと言う希望から譜面起こしをしました。


実際の写経とは違いますが、わからないながらも一文字ごとに込められた意味や言霊を感じ取りながら、先人たちの叡智がインストールされたような体験でした。

 

「あの人のように成功したい」「もっと良い家で暮らしたい」「自由に休暇を楽しみたい」など、手に届かない夢を見ながら何年も同じ暮らしをしていても、悲観する必要なんてありません。成功者も、お金持ちも、美人さんも、少しも特別ではなく、あなたと何も違いのないスピリットの存在で、究極的には形のない空(くう)だからです。


もし違いがあるとすれば、空(くう)に意識を投影して形を創ったものが、たまたま一般大衆にとっても魅力的だったと言う事です。


今の時代、小説家になりたかったら、小説投稿アプリを通じて作品を投稿し続け、多くのファンから高評価が貰えれば、注目して貰えます。カクヨムのように大手出版社が運営する小説投稿アプリでは、賞金コンテストなど注目のイベントを見逃せません。


また音楽配信はもちろん、グラフィックデザイン、写真、映像、コミック、お料理レシピなどにもチャンスはあり、登竜門を探せば必ず見つかります。


けっこう楽しい時代に生きていることに感謝したくなります。さっそく行動したくなりませんか。


現実世界の夢をデザインしよう


空(くう)から夢をデザインするカラクリは、般若心経のような心を静かにさせる言霊の響きに身をまかせながら、安心した気持ちで大きな絵を描くだけです。あなたのスピリットが働き出したら仕事を任せてください。欲しかった情報や便利なアプリ、頼りになる先生やビジネスのパートナーに巡りあわせてくれるからです。眠れなくなるほど楽しい人生は、執着を手放したときに始まります。












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